入院中のこと (続)
そう、私はなぜか、病院に、3泊入院した。
2泊で帰れたような気がするが、最終日、どうやら、わたしは、
サンプルとして、居残りをさせられたようだ。
最終日の朝、相変わらず眠れないので、病室を
真っ暗にしていたんだけれど、そのなかに、一人女性が入ってきた。
ナースかと思ったら、大学の関係者らしく、
朝9時から、学生の勉強のために、赤ちゃんたちを
メディカルイグザム(たぶんそう言った)してもいいかしら?
てっきり、なにかの検査で、双子を持って行ってくれるんだと思って、
瞬時にこれで、ゆっくり眠れる、とか思ってしまい、イエスと答えた。
朝9時が楽しみだった。ほとんど寝てなくて、顔も変わってしまっていた。
ヨレヨレの状態。
そんな中、4人の医学生と、その先生が朝9時に部屋に入ってきた。
赤ちゃんたちを持っていってくれると思っていたのに、
なんと、そこから、4人の自己紹介と、私に対するインタビューが一人ずつの
学生から行われた。
。。。。。
私、のど、完全に駄目になってて、咳が止まらないし、なにより全く寝てないのに、インタビューに英語で答えなきゃいけない状態。
しかも、4人の医学生たちはすごくキラキラした目をして、純粋に若い。輝いている。
勉強する気満々だ。こっちのインテリって、顔もみんな整ってるしなんかおしゃれだし、綺麗だねー。またみんながみんな、超笑顔で品よく話しかけてくる。
怖いっ
でも、私の経験がこの人たちの勉強になるのなら、喜んでやりましょう、
というかやらなきゃいけない、という状態。
疲れて、すごい顔してるのに、学生たちの一番初めの質問は、
How old are you?
だった。仕方のない質問だけど、正直イヤな質問だった。笑
たっぷり眠って、化粧もしてたら、ウェルカムな質問だった。
4人もいるから、何歳に見える?とか一人ずつ逆質問してもよかったのかもしれないが、その時はそんな余裕なかった。
色々、妊娠中のこと、分娩中のこと、飲んでた薬のこと、怪我とか起こったアクシデントなどなどなど、いっぱい話した。咳込みながら。
それから、職業、パパの職業、双子の面倒を見る人間は他に誰かいるのか。
赤ちゃんの名前は。またその理由は。など、
正直、メディカル系とは無関係なんじゃないかと思えるような下世話な質問も
多かった。なんで、こんなキラキラした学生さんたちに身の上話をしなきゃいけないんだろう。しかも、ノートとってるし。
一通りインタビューに答えたら、今度は赤ちゃんたちのモロー反射など、
先生が色々解説するために、赤ちゃんのほうに移動。先生が、
チャイニーズベイビーは、このようになんちゃらかんちゃら、と説明しているのが聞こえて、うちの双子はチャイニーズベイビーなんだぁ。。とか思ってた。
双子を経膣分娩したから、こんなことになったんじゃないか、と思う。
双子をしばらく預かってくれるどころか、病室でインタビュー、赤ちゃんの解説、
45分くらいは滞在されたんじゃないだろうか。
最後に、先生が逆になにか質問は?
というので、頭がポーっとしていたので、かなり愚かな質問をしてしまった。
ここからは汚い話です。ごめんなさい。
分娩の際、イキむときに、浣腸とかしてくれなかったので、そっちのほうが気になって
気になって、イキむにイキめなかったのが、すごいショックで、(後日パパに訊いたら、なんにも臭わなかったからなんにも出てないと思うし、なにも見てないとの回答)
しかも、無痛麻酔をしてるから、なにも感じないくて、とにかく、いまだになにがおこってたのか、実際のところわからない、そういうものなのか。
というのが私の質問。というか私のそのときの一番疑問と言えば疑問。
なんで、誰もその件に関して説明をしてくれなかったの?
こんなの気にするの、わたしだけ??という心の疑問だった。。。
そして、下の毛は完全に剃るべきだったのか、そこそこ残しててよかったのか、
というのが私の2番目の質問。最後、縫い合わせてもらってたときに、
もっとつるっつるにしておけば良かった、となんか申し訳なくなってきたから。
気のせいかもしれないけれど、キラキラした学生さんたちの笑顔が困惑に変わっていたような気がする。1番目の質問に対しては、これといった回答は得られず、2番目の質問には、剃らないで良し!と先生が勢いよく回答してくださった。
もう、全部終わっていたのだから、ものすごくどうでもいいといえばどうでも良いことを、なんか、質問しなきゃみたいな義務感で、適当に喋ってしまって、大後悔してしまった。
また入院中の嫌な思い出が自らの墓穴によって増えてしまった。
とにかく眠くて、かつてないくらい気持ちが落ちてたんだよ。(涙)