赤ちゃんが生まれた日のこと (続)
一人目が生まれた後、体にガクブルがきた。
まさに、ガクガクブルブル。なにかが乗り移ったみたい。二人目イキむとか、無理。
パパが、休憩させてあげられないのか?
と、先生たちに訊くと、
休憩なしで、挑むという。
挑んだはいいけど、ホントに何度やっても、
ガクブルするだけで、もう、ホントに無理。
時計の針も、深夜0時を超えて、日付けが変わってしまった。あぁ、誕生日が、違っちゃう。
結局、あまりになにも進まないので、休憩になった。
5時間くらい休憩して、強すぎた無痛の麻酔が抜けるのを待つ。この間、割と眠ってたかも。
麻酔の微妙な調整をして、ちゃんと陣痛を感じられるようにナースさんがつきっきりでお世話してくれる。
明け方になって、ガクブルも止まって、先生たちも戻ってきて、ついに、再開。
先生たち、今夜だけで、もう、5回も帝王切開やったんだって。私は、ここまできたら、先に出てきてくれた子のためにも、なにがなんでも、帝王切開は避けたいところ。
陣痛を感じたら、また、先生たちが、
Go Go Go! と、掛け声をくれる。
パパが私の背中を持ち上げて、丸めてくれる。
なんか、もう、麻酔効いてるのか、効いてないのか、わからないくらい、痛い。
(これで、麻酔効いてるんだったら、麻酔なしだととっくに気絶してたんじゃないかな?)
でも、この痛みは、赤ちゃんが生まれるための喜びの痛み、とマインドコントロールを心がけて、痛いのバンザーイみたいな気持ちでいた。
思ってたよりも早く、二人目も誕生。
すぐ、胸に抱かせてもらえる。
感動の涙とか、出てこない。
ただ、終わった〜という気持ちだけ。
と、思ったら、まだ胎盤の処理が残っていた。
すごい痛い。なので、また、痛いのバンザーイのマインドコントロール。
パパの目撃談として、そのうち、先生が腕の肘近くまで、ずぼっと、手を私の体の下から入れて、ズバッと腕を抜いた時には、スポーンと胎盤が一緒に出てきたらしい。
私は、パパが、
ホーリーシット!!
と、叫んだので、なになに?と思ってパパの視線の先を見ると、二人分の栄養を支えていた巨大な胎盤が、見えた。
ホントに、ドン引きするくらい、大きかった。
捨てずにとっておくみたいで、パック詰にされてるのを見て、なにに使われるのか気になってけど、もう、疲れて質問する気にならなかった。
でもようやく全て終わり。
私もベイビーたちも、無事でした。