36w6d うっすいピンクが良いのに。
パパがベッドルームのペイントをすると言い出した。
私は、
今のままの白い感じで良いよっ
って言うけど、馬の耳に念仏。
パパのママの家も、パパがペイントしてて、すごいカラフルで、ジャマイカとか、キューバとかで見られそうな内装になってて、ちょっと嫌な予感はしたんだ。
どの色が良い?って訊かれて、サンプルを渡される。
私は、
この1番薄いピンクが良いって
選んで返す。
パパは、
これじゃ薄すぎるよ。もう一段階強いピンクにしよう、と言う。
私は、ソメイヨシノのような、そこはかとない限りなく白に近いようなピンクが良くて、優しく穏やかな気持ちでベッドルームにいたいんだって、頑張って説明したつもりだけど、パパの性格と感覚、もしかしたら、色彩を認識する能力さえも、だいぶ異なるのかもしれない。
やはり、パパはもう一段階強いピンクを買ってきて、なんだか、がっつり、ぴ!ん!く!と言う感じの全然落ち着かない仕上がりのベッドルームになった。
せっかくのハードワークにケチはつけたくないけど、まったく喜べない結果に、これは、ペンキが乾いたらもっと薄く見えるようになるんだよね?と、何度も確認する私。
昔、テレビで、囚人がケンカばっかりするから、収容所の壁を薄いピンク色にしたら、争い事がなくなったっていうのをやってて、でもそのピンク加減が少しでも濃くなると、逆にまた血気だった人が増えるから、色の調整は慎重にしなくちゃいけないって言ってたのをすごく覚えてて、パパは性格が血気だってるから、こういうのを無意識に選んで喜んじゃうのかな、という印象を受けた。
うーん、このピンクのベッドルームに慣れる日は来るのかな。元気になったら、私が勝手に塗り直すしかないのかな。
しかも、パパ、ホームデポでペンキ買ってきたんだけど、いつも鍵を車にかけないせいで、
今回は車上荒らしにまであって帰ってきて、普通に不機嫌な日だった。
鍵はいつもかけてなくて、私も注意してたんだけど、勿論、馬の耳に念仏。ひと月に2度、車の窓ガラスを破られたことがあるそうで、そんなんなら、初めからドアに鍵かけないようにしてるんだそうだ。変なの。
で、今日は、お気に入りの革手袋と、サングラスを盗まれて、車の中ぐちゃぐちゃにされて、ショック受けてる。
私が、
後部座席にいた犬のにゅ〜ちゃんは、なにをしてたのかな?
と、訊くと、she is a friendly dog!!! (怒)
って、そこは私に怒りをぶつけるところじゃないと思うんだけど…。
私には吠えるくせに、知らない人には、しっぽ振るだけのにゅ〜。
先が思いやられることばかり。