誰も責めてはいけない
母がなにか送ってほしいものはないか、と訊くので、深く考えず
マタニティスープが欲しい。と、答えた。
今となっては、お金といえば良かったと後悔している。
送金してもらって、自分でネットで買って、転送の手配をすれば
もっと早く、安く済んだだろう。
母は自分の送りたいものと私の希望を詰めた箱を8月10日に日本の郵便局に
持って行った。速く送るために1万1千円以上郵便局で払ってる。五日で着くといわれていたのに、受け取りは二十五日。なぜかというと、不在票がうちのポストに来てなかったから。
不在票すら入れないまま、ショッパーズという家から徒歩五分のドラッグストアに
十一日間放置されていた。追跡機能で判明。(追跡番号は母が持ってて、届いてないことは伝えていたけど、私が追跡番号を聞いたんだけど、母にとってはどれが追跡番号なのかすらわからなかった。なので、ついに郵便局に行って訊いたらしい。)
Can you believe??? ってパートナーに文句を言ってたら、
「でも、そんなに待ってたんなら、さっさとショッパーズに行って訊いてみたら良かったじゃないか。」という。。。。
不在票があるのが当たり前と思っていた私が悪いんだ。。。そう、ここはカナダ。
何ら不思議はない。
そして、さらなるショックが襲う。なんと、母は、冷蔵庫に保管が必要な食べ物を
わんさかと箱の中に入れていた。あれだけ、マタニティースープ以外は入れないでと
言っておいたのに。さらにさらに、母親の信仰する分厚い宗教の本を四冊も入れてくれてた。重いと思った。。。。これを送るのにどれだけの金額がかかると思っているんだろう。冷蔵庫が必要なものを送ってくるのは、私が東京に住んでた時にも何度もあって、何度も泣いて、食べ物を送るなと、頼んだ。なので、ボケてきたんじゃない。
もともとそういう人なんだ。だから、私も何年も顔を合わせなくても
平気になってしまった。コミュニケーションが結構難しいのである。だから、すっかり
話すこともなくなっていたのだけれど、今回、妊娠を報告するなど、家族として当たり前のことをしてみたりなんかした結果、あぁそうだったこういう人だった、と思い出した。 私のミスである。もうなにも頼んではいけない。
カナダも母も、ある程度、私自身が”要注意”をはじめから決め込んでいたら、
こんなこと起こらなかった。何事も、ここでは自分の中の常識では動かない。
今後はもっと、頭を使って、極力防げるミスを減らしていこうと思う。