26w5d 結局、夜遅くに病院に行く羽目に。
尿もれか、破水なのか、よくわからないので、明日、ファミリードクターいーこうっと。と思ってた矢先、安静にしてたのに、夜、布ナプキンに出血を確認。微量だけど、
あ、もう、これ、今行った方がいいや、と、パパに、イマージェンシィか、アージェントケアに行きたい。今から行きたい。と、申し出る。
前回流産した時に行った、大きな病院のアージェントケアでは、すっごい待たされた上に、やたら、血液採取されて、しかも、別に妊婦さんだけじゃなくて、他の病気や、ケガの人もひっくるめて待機してたので、なんとなく、あそこじゃない。と思ってたんだけど、パパがそこに行こうとしたので、
「待って、先生に緊急の時はどこに行くんですか?って訊いたとき、隣の建物のウーメンズホスピタルに行ってください、って言ってたじゃん?」
って、私も正直初めてのことで、不安だったけど、先生が言ってたことを素直に
守りたいと思ったので、とりあえず、ウーメンズホスピタルって、明らかに産婦人科専門っぽいネーミングの病院に行ってみることにした。ちなみにいつもエコーを受けてるのもそこなんだけれど、こういう緊急時にさらっと行って診てもらえるのかどうかは正直わからなかった。
エントランスのドアはロックされてたんだけど、ドアに、「右側のシルバーのボタンを押して、セキュリティと話して、入れてもらってください」って張り紙がされていたので、その通りにしたら、あっさり受付の女性までたどりつけ、受付を済ませて待合室で待つ。待合室は小さくて、ヒジャブを被った中東の女性、インドの女性、アフリカの女性、ファーストネイションの女性がいて、特にお互い話すこともなくテレビ画面を見つめていた。テレビで流れるストーンヘンジの謎に迫るドキュメンタリー番組を真剣に見ながら、それにしても不思議だなあストーンヘンジ、とか思ってた。
50分くらい待って、トリアージ(Triage) といって、症状がヤバいやつか、心配しないでもいいやつか調べてくれる部屋に通され、ようやく検査開始。
明らかに研修医っぽい、まだ不慣れな感じが満載のお兄さんが出てきて、色々たっぷり質問してくれる。あんまり深刻な感じを出しすぎないように、かといって、ニコニコしないように、自制と微調整をしている感じがすごい全面に出てて、こっちが気を使ってしまう。「ここ最近で、内診を受けたり、インターコースがあったりするようなことはありましたか?」という質問では、私が微笑みながらノーと答えている横から、パパが食いつくように、ノー!と大きな声でいう。なに目くじら立ててるんだ。先生もびっくりして「いや、訊かなきゃいけない質問なんで。」って言い訳してるじゃん。恥ずかしいなあ。
これに関しては、妊娠してから我々のテーマで、私はなにがなんでも嫌。パパはそれが非常に不快らしく、カップルカウンセリングでも文句言ってた。カウンセリングの80歳近いおじいちゃん先生も、「いや、でも、君、10代の男の子じゃないでしょ?」って、私が、家でパパに言ったことと全く同じことを言っていた。
一旦、研修医っぽい先生は退出して、しばらくベイビーたちの心電図みたいなのが機械からひたすら印刷されて出てくるのをじぃーと見つめながら、水を飲み飲み、検尿に備えているうちに、ベテランぽい先生が現れた。後ろにさっきの研修医っぽい先生もいる。ベテランぽい先生が下に手をいれて、子宮口を確認してくれる。器具で内部を見やすいようにして、先生2人が確認してる。
結局、破水もしてなかったし、子宮口も開いてないし、ただやっぱり説明不可能な微量の出血は認められたものの、赤ちゃんたちも、元気にしてるみたいで、尿だけ置いて帰るように言われた。
深夜12時を過ぎた。それでも、トリアージのベットを待つ人が次から次へと現れる。
陣痛に苦しむ女性なのか、激しめのうめき声ももろ聞こえる。
パパは眠さがピークに達しているのか、早く尿だして、帰ろう!みんな、ベット待ってるんだ!と私をせかす。私も慌てて、やることやって、帰る準備。トリアージを出るときに、「でも、また心配なことがあったら、遠慮せずに来てね!」と看護師さんに言ってもらえる。すごくうれしい。
やっぱり、心配なことを先延ばしにするのはよくない。とりあえず、軽くでも、夜遅くでも、専門医にすぐ診てもらえる、そういう場所があることが分かって、2重に安心できた夜だった。